熊本いんげん
マメ科
インゲン
出荷時期
6月、10月
平べったい形の平莢で、一度に多くとれることから「あくしゃうつごたるまめ」ということで、「あくしゃまめ」とも呼ばれる

長さ25cmの昔懐かしい平ざや




 熊本いんげんは、平ざやで柔らかく、熊本弁で「あくしゃうつごつ取れる」(途方にくれるほど取れる)ので“あくしゃまめ”とも呼ばれます。
 熊本市池上町は、かつては熊本いんげんの産地として知られていました。ところが、昭和50年前半に水害に遭い、熊本いんげんを作る農家が激減しました。
 今でも作り続けている農家を訪ると「覚えている限りでは、祖父の代から作っています。昔は、この地区の農家1軒1軒が、それぞれに種を採って守り続けていました」と、懐かしそうに話します。
 11月上旬、その農家の畑を訪ねました。竹を斜めに組んだ長さ30mほどの2本の棚が、みずみずしい緑にすっぽり覆われていました。竹の支柱にツルを這わせた熊本いんげんの薄い緑色のさやが、風にゆらりゆらりと揺れています。
 「こうすると風通しがよく、早く大きくなるからね」と教えてくれました。よく見ると、1本のツルに8個のさやが付いています。さやが25㎝ほどになったら収穫時期です。
 「秋は一瞬、春はぼちぼちと言って、秋には一気に大きくなり、春はすこしずつ成長します」。熊本いんげんの収穫期は春と秋の年2回です。春は3月に種まきし、5月中旬から6月いっぱいまで収穫します。秋は9月に入ったら種をまきます。そうすると、10月上旬には収穫できます。
 「“あくしゃまめ”というぐらいなので、最盛期は収穫しきらんぐらい、いっぱい実ります。収穫する時が一番大変」とは、農家の奥さんの感想です。「直売所に出すと、お客さんに懐かしいと言われます。そう言ってもらうと作りがいがあります」とうれしそうに話します。



ひご野菜のこんだて


熊本いんげんの胡麻風味

いんげんの天ぷら
【関連ホームページ】
2012年02月27日更新