熊本京菜
アブラナ科
コマツナ
出荷時期
10月上旬~3月下旬
葉は丸葉系で楕円形、茎は太く、葉色は、表面は緑が濃くて裏面は薄緑。育つと葉が内側に曲がり、柄杓型になる。風味、舌ざわりがいい。

熊本の正月にかかせない野菜

 

 

京菜は、熊本では正月の雑煮に入れる習慣があります。モチとモチがくっつかないように入れるという説や、「名(菜)をあげる」といういわれがあり縁起物として入れるという説などあります。熊本の正月に欠かせない京菜は、全国でも珍食材です。
 関東で京菜、関西で水菜と呼ばれているものはアブラナ科水菜類ですが、熊本で食べられている京菜は、これとは別種のコマツナ類です。関東の京菜は葉に切れ込みがありますが、熊本京菜は葉が丸く、裏側は白っぽく、葉先がやや内側に巻き込んでいるのが特徴です。
 なぜ、熊本独特の京菜が生まれたのでしょうか。京菜が熊本で栽培されるようになったのは約370年前、細川家二代の忠興公が熊本に入ったときといわれています。忠興公が京都から種をもらいうけ熊本に持って来たのが、京菜が熊本で栽培されるようになった始まりだといいます。
 それが長い間にわたり熊本で栽培される中で、熊本独特の京菜になったようです。もともとは京都から来たので京菜と呼ばれるようになったのではないか、という説もあります。熊本とゆかりの深い京菜の主産地は熊本市近郊です。昔は漬物やあえ物、汁の青菜なとして用いられていましたが、現在は主に正月用に栽培されています。
 熊本京菜は寒さに強く、寒くなるほど味がよくなります。8月下旬から11月上旬まで種をまき、10月上旬から翌年3月下旬まで収穫します。正月用は10月に播種し、12月中旬から収穫します。
 熊本の正月に欠かせない伝統の京菜は、農家の人たちによって守られ生き続けています。

 

 


 

ひご野菜のこんだて

ひご野菜を使った伝統的なひご雑煮です。熊本京菜は「名をあげる」、水前寺もやしと長にんじんは長寿を願うといわれます。最近では地方の伝統料理というより、家庭の中で継承される料理として、食材やだしも同じ地域内で様々です。家族が集い新年を迎え、わが家のおせち料理、雑煮について語り伝えられると同時に、日本人の豊かな感性も継承されることを期待したいと思います。


【レシピ】熊本京菜ときのこの生春巻

【レシピ】熊本京菜の洋風オムレツ

2012年02月27日更新