水前寺もやし
マメ科
ダイズ
出荷時期
12月28日、29日頃(正月用だけの限定栽培)
真っ白な茎に黄色の子葉、35cm前後で収穫。上江津湖の湧水池を利用して栽培される大豆もやし。熊本では長寿と健康を願う縁起物として、正月の雑煮に欠かせない。

江津湖のわき水ですくすくと育つ

 水前寺もやしは、江戸時代から盛んに栽培されていましたが、現在は熊本市出水の上江津湖にある芭蕉園内の湧水地(約1,200㎡)で栽培されているだけです。普通のもやしの4、5倍の長さ35㎝ほどに成長し、長寿と健康を願う縁起物として、正月の雑煮に欠かせません。
 「江津湖のわき水で育っとるけん風味がよか、これば食べんと正月が来た気がせん、と楽しみにしている人がいるので、作るのをやめられません」と話すのは水前寺もやしを栽培している農家の方。昭和55年ごろまで、出水地区の農家と長溝地区の一部の農家合わせて20軒ほどが、水前寺もやしを江津湖で栽培していました。 「昔は、地区の行事みたいなものでワイワイやって作りましたが、どんなに寒くても雪が降ってもやらんといかんし、作業はきついので、みんなだんだんやめていきました」と、農家の方々も昔を懐かしがります。現在、水前寺もやしを栽培しているのは出水地区の2人だけです。
 12月12日ごろ、湧水地につくった畝にムシロを敷いて、その上に種をまきます。光線よけに新聞紙をのせ、さらにムシロをかぶせワラで覆います。種をまいた日は、水を張って種が水に浸かるようにすると、2、3日で芽を出し始めます。
 12月25日から28日にかけて一斉に収穫します。ワラとムシロの覆いを取ると、真っ白な茎に黄色の実を頭につけた、長さ35㎝ほどのもやしが姿を現します。もやしの根に付いた砂を、素早く湧水で洗い流し、100本ほどを一つに束ねます。約1万束が出荷され、正月用としてお店に並びます。
 また、この収穫作業は、この時期の風物詩として今も伝えられています。

ひご野菜のこんだて


水前寺もやしの中華風酢の物

水前寺もやしと水前寺菜麺
        

 

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2012年02月27日更新